遺品整理で盲点となりがちな費用を考えるートランクルームが節約に貢献!

2022.03.15

ご親族の荷物を整理しながら故人の人生を振り返り、大切な思いの詰まった品々を遺していく遺品整理。前回コラムでは遺品整理、経験者へのアンケートをもとに、残したい遺品を無理に処分せずできるだけ残すための工夫について考えました。今回は、少し現実的な問題に目を向けて「遺品整理での思わぬ出費と節約の工夫」について掘り下げます。回答者の経験した意外な出費と、ご自身が遺品整理をする場合に考えられる要因を照らし合わせ、万一に備える参考となれば幸いです。

遺品整理は量が多く時間がかかる

遺品整理は故人の人生と思い出を振り返る大切な時間です。生活空間を丸ごと整理していく中で、思い出の詰まった様々なものを紐解いて懐かしい記憶をたどり、泣いたり笑ったりしながら故人に思いを馳せて過ごす時間は、遺品整理のこの時だからこそ。故人と自分が一緒に過ごした証を見つけることもあることでしょう。

もちろん、寂しくて・懐かしくて・微笑ましくて手が止まり、精神的な面でもなかなか進まないことが多い遺品整理ですが、想像をはるかに超える量のものを整理しなければならず、長い時間がかかり、体力的にも大変という面も忘れてはなりません。整理しても整理しても進まない・終わらないと感じる人も多いようです。

そして、生活空間全体の荷物整理に伴い、廃棄物・ゴミの量も膨大になってしまいがちです。

アンケートの「遺品整理で大変だったこと」についての質問でも、整理する量が多く作業に時間と労力がかかることが主要項目として数多く挙がり、遺品整理の作業量の多さ・大変さが伝わってきます(特に薄赤の項目にご注目ください)。

User’s Voice

“昭和ひとけた生まれの両親が亡くなり、遺品を整理したが、この世代の人はものが満足にない幼少期を過ごしただけに、ものを大事にする。そのため、捨てずに大事にしてきたものが多い。遺品整理をするときは、とにかくものの多さに圧倒された。”
(50代・会社員)

“故人の趣味だった洋服や本が非常に重く、その整理だけで数ヶ月かかってしまった。また、廃棄も産廃に成りかねない量で大変苦労した。”
(20代・学生)

“タンスの中身や机の中身など細かなものは捨てるにしても仕分けをしないといけないので中々進まない。”
(30代・会社員)

“自分の意思だけでなく、親族の意見も入ってくるので時間が予想よりかかった点が大変でした。一度感傷に浸ると手が止まるので、心を無にしなければならなかったこと。”
(30代・専業主婦)

日常生活が続く中での遺品整理

膨大な作業量と長時間・長期間にわたる作業が必要な遺品整理ですが、当然のことながら遺品整理だけのために毎日を費やすことはなかなかできません。いつもの日常生活や仕事を続ける毎日の中で遺品整理をする必要が出てきます。具体的には休日や夜間等の時間を削って少しずつ遺品整理をしていくことになる場合が多いでしょう。そこで問題になってくることを考えていきましょう。

手続き等のために仕事を休んだり予定を空ける必要が出てくる

遺品整理の過程では、役所手続き・銀行口座や保険等の解約・廃棄物の引き取り等、どうしても平日昼間の指定時間帯にしかできない手続きが数多く伴ってきます。仕事を休まなければならないケースも多く、可能な限り親族で協力して対応することはもちろん、職場等に理解を求める必要が出てくることもあるでしょう。

当然、パート・アルバイト等では勤務時間が減る分収入が減りますし、会社員の方も有休が減ってしまうことになります

自宅から離れた地域での遺品整理が困難

例えば結婚で故郷を離れた子供が、実家の亡くなった親の遺品整理をすることはよくあるケースですが、いつも通り日々の生活を送りながら、遠く離れた実家に通って遺品整理をするのは時間的・体力的・金銭的にも大変で、現実的ではない状況も頻繁に起こります。

何年もかけて少しずつ遺品整理を行う場合も考えられますが、実家を引き払わなければならない場合等、長期間にわたる整理が物理的にできない場合もあります。

遺品整理をする人が体調を崩してしまうリスクがある

余暇となる時間を使い、休息を削って遺品整理するだけでも体調を崩してしまいがちです。その上、遺品整理ならではのリスクも重なってきます。

  • 肉体的疲労による体調悪化 

膨大な作業量の遺品整理や力仕事等が重なることによる過労や腰痛等の外科的症状

特に親族が亡くなる前まで介護を続けていた場合等、体力が落ちている状態で疲労が重なると深刻な状況に

  • 精神的ストレスによる体調悪化

親族を亡くし、心の整理がつかないまま遺品整理をすることによる精神的負担

親族間での考え方の違い等による揉め事等のリスクも起こりがち

  • 遺品整理時の不衛生な環境による体調悪化

長い時間清掃されず放置された家で遺品整理をする場合等、ホコリ・カビ・害虫・悪臭等の影響で気分が悪くなったり、発疹等のアレルギー症状や呼吸器疾患等が起こる場合も

アンケートでも、実際に日常と両立しながら遺品整理をしたからこその体験談が数多く寄せられました。

User’s Voice

“普段使いのタンスや棚の中のよく使う必需品から押し入れに眠る想い出の品の多さに数年単位で仕分けに時間がかかる。口座や年金の解除申請等の事務手続きにも有給を使って対応しなければならなかった。”
(30代・倉庫内軽作業)

“離れた所に住んでいたため、パートしながら家族と生活しながら通ってこなすのは、時間的体力的に不可能に近かった。兄弟も同じ。”
(50代・主婦)

“時間がかかる、他の親族とモメる、精神的・肉体的にキツい”
(30代・看護師)

“祖父母、父母と4人の遺品整理となったので、かなり時間がかかり、物の数が多いので、仕分けが大変で過労で挫折した時期もありました。”
(50代・フリーランス)

“実家で遺品整理をしていて処分すべきものと、処分したいけれど思い出が詰まりすぎていて簡単に処分できないものの間で遺品整理が捗らず精神的にもかなりストレスを受けて体調を壊してしまいました。”
(50代・主婦)

“家が長年放置されていたので恐らく害虫の影響で整理後に全身に湿疹が出たことが大変だった。”
(30代・無職)

遺品整理での思わぬ出費

遺品整理では仕事を休んで対応せざるを得ない場合もあるとお話しましたが、金銭的な損失はそれだけではありません。具体的にどのような出費があるのか、代表的なものをまとめてみました。

大量の廃棄物・粗大ゴミ等の有料処分やゴミ処理場への持ち込みに関する費用

遺品整理では大量の廃棄物が出ます。通常のゴミ回収で少しずつ出す方法もありますが、それでは追いつかず業者に依頼して有料で一気に処分を依頼する場合や、家電・家具・粗大ゴミ等の有料回収を依頼することも多いでしょう。これらを一気に処分したら高額な費用になってしまったという声もありました。

また、廃棄物をゴミ処理場に持っていく場合等、レンタカーのトラックを借りる必要が出てきたり、何度も何度も往復する移動が発生するパターンは多いようです。

故人の定期購入・講読や固定費等の支払・解約処理

故人が継続的に支払っていた定期購入・講読や固定費等、解約するまでの費用を遡って支払わなければならない場合があります。どんな契約をしているかわからないケースもあり、非常に複雑な問題になることもあります。

遺品整理で遠地に通うための交通費・宿泊費

故郷の実家へ遺品整理をしにいく場合は、遺品整理が終わるまで交通費や宿泊費がかかることがあります。特に遠い地方に通う場合等は金銭的な負担が大きいのに作業時間があまり取れず進まないという苦しい状況に陥りかねません。

遺品整理期間中の家賃・ライフライン費用・税金等

遺品整理が完了して故人の家を引き払うまで、定期的に支払う費用が発生する場合があります。例えば故人が賃貸の物件に住んでいたり管理費等の月々の支払いがある場合や、遺品整理が終わるまで水道・電気・ガス等を使う必要がある場合です。タイミングによっては遺品整理のためだけに固定資産税を払うことになる場合もあるでしょう。

逆に、遺品整理だけだからとライフラインを解約してしまう場合、トイレが使えない・夜間に電気がつけられない等の制限のもとで遺品整理をすることになるので、どうしても作業時間等の制約が出てくることになります。

アンケートでも予定外の出費に驚いたエピソードがありましたのでご紹介します。

User’s Voice

“金銭的負担が大きかった”
(30代・会社員)

“とにかく捨てるものが多かった。捨てるのにも結構な費用がかかった。”
(30代・会社員)

“母が父の知らないところで注文していた健康食品や化粧品について、料金の支払いの有無、返品が可能かなどをメーカーに問い合わせて完了させるのが地味に大変でした。健康食品については、商品が発送済みでかつ一括での払い込みができなかったため、銀行に入れておかなければならないお金も計算する必要がありました。”
(30代・映像プロジェクトマネージャー)

“思っていた以上に物が多く、ずっと人の住んでいない家屋での作業なので、電気も水道もガスも通っていない中では行動が限られてしまい大変だった。”
(20代・アルバイト)

“写真や日記など思い出の品や形見分けに関して他の親族に確認する必要があり、連絡が来るまでは手が付けられないものが多かったです。さらに遺品整理が終わるまでに家賃や電気料金などの支払いが余計に掛かりました。”
(30代・会社員)

“費用が思っていた以上にかかったため、お金を集めることが大変でした。自分には貯金がないし、弟には嫁や子供がいるのであまりお金を出すことも強要することができなかったので大変でした。”
(30代・運送業)

遺品整理の負担を軽減するトランクルームの活用

ここまで、遺品整理の膨大な作業量と時間、それに伴う金銭的な負担についてお話してきましたが、遺品整理の時間的な制約や金銭的負担を軽減する有効な手段としてトランクルームがあります。つまり、整理したい遺品をご自宅に近いトランクルームに一度保管して、ご都合の良い時間にご自宅で少しずつ荷物を整理する方法です。

ここでは、トランクルームを遺品整理に活用する際に注目したいポイントや賢い活用法を掘り下げていきましょう。

遺品整理で想定される出費とトランクルーム利用料を勘案

トランクルームにももちろん利用料はかかりますが、必要に応じた部屋の広さを選ぶことで出費を調整したり、キャンペーン等を活用して費用を抑えることもできます。

例えば、遺品整理をする家の家賃やライフライン代・現地までの交通費や宿泊費等の考えられる支出と比較してトランクルームの方が出費を抑えられる場合があります。

嬉しい効果として、自宅から便利な場所のトランクルームを使うことで、時間を割く負担が減り、作業効率がぐんと上がる場合があります。

トランクルームの荷物搬入・取り出しはお荷物運搬サービスで!

「トランクルームに運び込むといっても大きい荷物ばかり」と感じられた方は多いでしょう。そんな時におすすめしたいのがお荷物運搬サービスです。収納ピットの場合は、全国どこからでもご指定のトランクルームに荷物を運搬・搬入し、逆にトランクルームからご自宅等ご指定の場所にお届けも可能です。つまり、自宅にいながらにしてトランクルームに荷物を運び込むことができ、必要なものを気軽に自宅で受け取れるのです。

大まかな整理は現地で・細かい整理はトランクルームから少しずつ出す

遺品整理の大変なところ・時間のかかるところは、細かいものまで隅から隅まで一つずつ確認し仕分けしていくところです。だからこそ、その作業を後でマイペースにできるようにトランクルームを活用するのがおすすめです。

まずは遺品整理する家やスペースをおおまかに片付けて、ゴミを取り除き、できるだけ早く整理が必要な荷物を自宅近くのトランクルームに引き上げて、あとは少しずつトランクルームから自宅に持ち帰って詳しい整理をすることで作業の負担と作業時間の自由度が上がります。

もちろん、そんなに簡単に引き上げられないという場合がほとんどでしょう。そんな時はいくつかのブロックに分けてトランクルームに引き上げ、現地での大きな整理とトランクルームを使った詳しい整理を同時期に並行して進めると効率が良い場合があります。

不用品の処分や譲渡等を段階的にできる

遺品整理時に一気にものを処分することが負担だったというケースが多く見られましたが、例えば一時的にトランクルームに置くと、少しずつ処分や譲渡をするという選択肢が増えます

特に、リサイクルショップやフリマアプリ等を使って誰かに譲ることを考えている場合や、家電・家具の処分を落ち着いて少しずつ対応したい時等にはトランクルームが非常に便利です。

もちろん、トランクルームに不衛生なものやゴミを置くのは厳禁です。あくまで「使わなくなったもの」の収納にご活用ください。

遺品整理の作業環境における問題をクリア

遺品整理をする家の電気がつかない・寒い・暑い・古く手入れが行き届いていない・座る場所や作業する広さが足りない等、作業環境の条件が悪いときには、トランクルームに荷物を一時置きしてご自宅の慣れた環境で整理するのがおすすめです。

もちろん、荷物が不衛生な状態にならないように留意した上でお使いになることで、ご自宅でも快適に整理が可能になります。

遺品整理のための一時利用も・思い出を残す継続利用も

遺品整理のためにトランクルームを一時的な荷物置き場として使うのも良い方法ですが、前回までのコラムでご紹介したとおり、遺品整理で残したい思い出の品の保管にトランクルームを継続して活用する方法もあります。思い出の品はご自宅に置いておきたいという場合は、ご自宅ですぐ使わない荷物等をトランクルームに置いて、ご自宅側の収納スペースを空ける方法もおすすめです。

調査結果を受けてのまとめ

今回はアンケート結果をもとに、遺品整理の時間的・金銭的な負担を軽減するためのトランクルーム活用法についてお話しました。 

せっかく真心を込めて遺品整理をしようと試みても、思わぬ出費や、整理をする人がかぶってしまう負担が多く、親族が複数いる場合には「整理を頑張っている人が損する」という悲しい状況になりかねません。

今回は遺品整理の「負の部分」に注目したので重い内容の部分もありましたが、これはあらかじめリスクを知っておき、できるだけ軽減するための備えです。今回ご提案したように、トランクルームが様々な「負の部分」の解決に役立つ可能性があります。

何より大事なのは、故人が安心して喜んでくれることと、残された親族があたたかい思い出で包まれ、これからも故人と心がつながることです。このコラムが最善の遺品整理について考えるためのきっかけになれば幸いです。

遺品整理について、これまでのコラムはこちらです。ユーザーアンケートには実に心動かされるエピソードや役に立つ経験談がいっぱいありますので是非ご覧ください。

遺品整理で苦労した人は多数!捨てられないものはみんなどうしてる?

遺品整理で大切な思い出を処分したくない!無理せず残すための工夫とは

遺品には大ぶりなもの、重いものも多いものです。トランクルームを利用する際の荷物の搬入・搬出も安心な「お荷物運搬サービス」について、アンケートを交えて特集していますので是非ご覧ください。

アンケートで判明!幅広いユーザーのニーズに応えられるのは「荷物運搬サービス」

トランクルームの保管環境やイメージが不安な方は、トランクルームの公式HPでぜひサービスを知ってみてください。下記のコラムでも、トランクルーム未経験のユーザーのイメージ・不安の内容と、それらを解決するトランクルームのサービスをご紹介しています。

「トランクルーム」にどんなイメージがある?アンケート調査で分かった本音とは

【調査概要】

調査対象:トランクルームユーザー調査
回答数:400サンプル
回答期間:2021年12月03日から12月07日までの5日間
調査方法:インターネットによるユーザーリサーチ

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